執筆要領

木質構造研究会機関誌”Journal of Timber Engineering”執筆要領

(2023.6.28 改定)

1. 原稿の形態

1.1.
原稿は,版下原稿を原則とするが,特に編集委員会が認めた場合はこの限りでない。

1.2.
版下原稿とは,そのまま製版,印刷できるように割り付けした原稿であり,ワードプロセッサ等で印刷し,版下用図,表,写真等を貼り込んだものとする。

1.3.
本文,図,表,写真等はA4判の白紙(縦置き,片面)に上18 mm, 下28 mm, 左17 mm, 右17 mmの余白を確保した範囲に割り付けるものとする。本文は横書きで1行あたり23文字の2段組38行とし,段間は全角2文字相当又は10mm 空けるものとする。和文は10ポイントの明朝体、英文は同Centuryで印字するものとする。
やむを得ず手書きとなる場合は,A4判の縦長・横書き用の400字詰め原稿用紙を用い,黒インクまたは黒ボールペンで書く。

2. 原稿の構成

2.1.
原稿は,表題等,概要,キーワード,本文(図、表、写真等を含む),文献,の順に執筆することを原則とする。必要な場合は,これに謝辞,付録,注記等を加えることができる。ただし、カテゴリ2, 3の原稿は、概要とキーワードを省略することができる。

2.2.
本文の構成は原則として序論(はじめに等),本論,結論(おわりに等)とし,本論は細分化できるものとする。

3. 表題等、脚注

3.1.
原稿の最初の頁には,縦98mm×横176mmの2段ぬきの枠(カテゴリー2のうち2頁の原稿とカテゴリー3は,2段組の左側上に縦140mm×横82mmの枠とする)の中に,表題,著者,著者の所属機関名を記すものとする。

3.2.
表題は簡潔で,原稿の内容を的確に表すものとし,“~に関する研究”や“~について”などの表題は避け,できるだけ略語は使用しない。英文表題も付記する。

3.3.
連報の場合は,主題名の後に“(第一報)”,“(第二報)”などと記し,その原稿の内容を的確に表す副題を必ず付ける。

3.4.
原稿の最初の頁の下の欄外には,英文表題,英文著者名,所属機関英文名称を脚注として付記するものとする。

3.5.
連報の場合は文献の形式で前報の所在を,技術発表会や学会の大会等で発表した場合はその旨を会合名・開催年月・開催地等とともに,それぞれ脚注として記載する。

4. 概要

4.1.
カテゴリ1に投稿する場合は,必ず和文の概要を記載する。英文の概要は任意で記載することができる。

4.2.
概要は,目的,方法,結果等を和文300~400語(英文は200~300語)程度とし,最初の頁に記載する。概要は,それだけで原稿の主要な内容が具体的に分かるように簡潔に記載し,本文中の図,表,文献,数式などは引用しない。

5. キーワード

5.1.
原稿の内容を的確に表す用語をキーワードとして選択し,概要の次に1行スペースを空けてから記載する。和文概要の次には日本語のキーワード,英文概要の次には英文英語のキーワードを記載する。ただし、概要を含まない原稿にはキーワードは記載しない。

5.2.
キーワードは5個以内とし,1個のキーワードは3単語以内とする。

6. 本文

6.1.
本文の区分けには1.,1.1,1.1.1のようなポイントシステムを用い,それぞれ適切な大見出し(章),中見出し(節),小見出し(項)を記載する。さらに下位の区分けが必要な場合は(1), (2), (3), (i), (ii), (iii), …, (a), (b), (c), …を用いる。

6.2.
文章は原則として常用漢字,現代かなづかいにより,口語体で簡潔明確に書く。

6.3.
用語は原則として文部省(現・文部科学省)編の「学術用語集」,日本産業規格(以下,JISと称する),日本農林規格(以下,JASと称する)に従う。

6.4.
略語・略称は初出の個所で説明または定義してから使用することを原則とする。

6.5.
動植物の和名は片仮名書きとし,学名はイタリック体とする。化合物名の片仮名による表記は日本化学会の日本語命名規則に従う。

6.6.
数字の位取りは0.524, 2483, 3.46×10-4などの形式を用い,.524, 2,483, 3.46・10-4などの形式は用いない。

6.7.
単位は原則としてSI単位を用い,その表示方法はJIS Z 8203に従う。

6.8.
数学記号,量記号の表示方法はそれぞれJIS Z 8202に従う。

6.9.
数式は式として独立したものは,$\frac{a}{b}$,$\frac{a+b}{c+d}$のように,文中に出てくるものはa/b,(a+b)/(c+d)のように書く。式番号は(1) , (2) , …, のように通し番号とし,文中で引用する場合は式(1) ,式(2) などとする。

6.10
脚注はページごとの通し番号として*1, *2等の記号を用い,そのページの最下段に記載する。

7. 文献

7.1.
文献は,本文での引用順に番号を付け,本文の後に一括して記載する。本文では1), 1-5), 1,3-5)などのように番号で引用する。

7.2.
未発表のデータを引用することは極力避ける。やむを得ない場合は引用文献とせずに本文中で注記する。ただし,論文として投稿中の場合は,投稿雑誌名の後に“(投稿中)”または“(印刷中)”と表記して引用文献に含めることができる。

7.3.
著者名は連名者を含めて全員を記載し,“ほか4名”,“et al.”などは用いない。

7.4.
雑誌名は省略しすぎないことを原則に,科学技術情報流通技術基準SIST05(木材学会誌33巻1号参照)に準拠して略記する。同一雑誌が続く場合も“同上”とせずに雑誌名を記載する。

7.5.
雑誌は巻と号を併記するが,通巻ページのある雑誌では号を省略できる。

7.6.
文献の記載方法は以下の例に従う。

(a) 雑誌の場合

    1) 吉川秀一,清水 了:木材学会誌30,725-730(1984).
    2) Ross, J. R.,DeGroot, R. C.,Nelson, W. J.,Lebow, P. K.:Forest Prod. J. 47(5),89-93(1997).
    3) 林 金雄,原田典宣:岐阜大農研報No.24,150-153(1967).
    4) Jensen, J. A.,Girolami, G. S.:J. Chem. Soc.,Chem. Commun. 1986,1160-1162.
(b) 単行本の場合
    5) 武者利光:“木質環境の科学”,山田 正編,海青社,大津,1987,pp.65-77.
    6) Preston, R. D.:“The Formation of Wood in Forest Trees”,Zimmermann, M. H. ed.,Academic Press,N. Y.,1964,pp.169-187.
(c) 要旨集,講演集などの場合
    7) 田中 正:第47回日本木材学会大会研究発表要旨集(高知),1997,p.226.
    8) Suzuki, T.:Proc. 13th International Wood Machining Seminar,Vancouver,BC,1997,pp.123-130.
(d) 特許の場合
    9) 山田太郎:特開昭60-1234(1985).
    10) Chan, A. B. (Dec Inc.):U.S. Patent 456345(1987).

8. 図、表及び写真

8.1.
図(グラフを含む),表,写真はそれぞれ本文での引用順に番号を付け,原則として本文に組み込む。本文で引用しない図,表,写真は原則として記載できない。

8.2.
図および表は簡潔,明瞭に作成する。とくにグラフ,表の背景は白無地を原則とし,不必要な枠などは消去するものとする。

8.3.
図および表には簡潔で,内容をよく表す表題を付け,必要に応じて図の説明,表の注を付記する。表題,説明,注は,本文を参照しなくても,それだけで図や表の内容が理解できるように記述する。

8.4.
図表は刷上がり1ページに収まる大きさを限度とし,表題は表の上に,注はa)b)等の記号を用いて表の下に記載する。写真は原則として本文の1段分に収まる大きさを限度とする。

8.5.
図、写真の表題および説明は図の下に記載する。

8.6.
グラフなどのプロットには○,●,△,▲,▽,□,×などのできるだけ簡単な記号を用い,グラフ中のラインも含めて,モノクロ印刷で識別できることを原則とする。

8.7.
写真は,原則として白黒で印刷される。原稿として提出するものはカラーであっても差し支えない。

8.8.
写真は、良好なコントラストを有する鮮明なものを用い,プリント版の原本を提出するか,又は電子データであれば本文中に組み込んでおくものとする。

8.9.
本文中には写真を組み込むスペースを空けておき,写真番号と表題を記載しておくものとする。

9. 謝辞及び付録

9.1.
謝辞を記載する必要がある場合は,見出しを謝辞として挿入する。文部科学省科学研究費補助金,財団法人等研究補助金による研究の場合は,その旨謝辞に記載する。

9.2.
付録を記載する必要がある場合は,見出しを付録として挿入する。複数にわたる場合は,付録1,付録2 などとし,内容を適切に表現する簡潔な表題を付す。本文中で引用しない付録は原則として記載できない。